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過去最長距離バイク|2018年佐渡国際トライアスロン大会完走記 第4話

2022.02.28 / トライアスロン

第1話からはこちらから

 

 

スイムフィニッシュ後、目が回りながらもトランジションに戻ります。

丁度お隣さんと同じタイミングだったので

「スイムきつかったですね〜」 と軽く会話を交わします。

制限時間15時間30分の長丁場、全然知らない人だけど戦友のような感覚もあるのと、会話するだけで気持ちがほぐれるので迷惑にならない程度に話しかけるようにしています。

そうしつつもバイク用の装備に着替えていよいよバイク190km、トライアスロンのレースでは過去最長距離に挑みます!!    

 

 

佐渡ほぼ一周

バイクコースは佐渡ヶ島外縁をほぼ一周します。

バラモンキングや皆生トライアスロンのようにアップダウンが激しいわけではないけど、とにかく距離が長い。。

190kmも180kmもそんなに変わらないやろ!?と思われるかもしれませんが、180km走った後にもう10km走れと言われるような感覚があって、精神的につらいです。

ロングのスピードで考えると20分〜30分プラスになる感じでしょうか。

いつも体力ギリギリで完走する自分にとっては難関です。 しかも今回は練習不足という大きなおまけ付きです。

参考までに大分県民だけ分かる絶望の距離感としては、高速道路の大分ICから福岡ICまでが155kmです。プラス35km。。

 

 

安全策で進む

なのでバイクパートのプランは

「確実に補給する」です。

バイクで気持ち悪くなり、補給があまりできなくてグダる。

もしくはエイドで水分を取れずに脱水症状になる。

というのを避けて、

「エイドで止まってもいいから確実に補給」していくことにしました。

 

 

前半はプラン通り

バイクパート前半はプラン通り確実に補給をして走れました。

但し、練習不足なのでなかなか脚が重い、、

190kmももつかな?、、、

少しペースも抑え気味で走ります。

結構記憶が曖昧なんですが、約80km〜90kmくらいを走っているときにふと空に目をやると鶴そっくりな大きな雲が見えました。

なんか縁起いいな!と思いつつ、少し前を走る人に追いついて

「アレ鶴に見えません!?」

と聞くと

「僕もそう思ってました。」と。

縁起いいっすね〜的な会話で和みつつも先に進みます。

 

 

後半はグダグダ、、

後半100kmを過ぎたあたりからは体力的にキツくなってきました。

でも気持ち悪さとかはなく、補給のジェルや水分も確実に取れていたので、そのまま進んでいきます。

途中このレース最大の登りがありますが、事前情報だと「バラモンのほうがキツい」とのことだったのであまり気にしていませんでした。

が、練習不足の身体にはなかなかキツい坂、、ギアをかなり軽くして登っていきます。

こういった長丁場のレースでは

100km地点まで→無の境地(変なことを考えない、ひたすら走る)

100km地点→残り90kmを切った!やったー!

130km地点→残り60kmを切った!あと2時間半で多分終わる!

150km地点→残り40km、オリンピックディスタンスの距離だから余裕!

という感じである程度までは無心で走る&そこからはポジティブに考えるようにしています。

こういった体力的にも限界まで追い込まれるレースは、精神的なコンディションも完走に大きく左右してくるからです。

 

とかいいつつもキツいのには変わりないんですが、とにかく前に進みさえすればいつかは終わるんです。

 

そして残り15km、最後の坂を登っていきます。

この日は9月とはいえまだ夏の気温。暑さに激弱な僕ですが、案の定その暑さにもやられつつなんとか進んでいきます。

 

そしていよいよ190kmの終わり間近。

バイクフィニッシュ近くの商店街まで帰ってきました。

もう既にランスタートしている人もたくさん居ます。

少し焦りつつ、やっと、やっとか〜とも思えてまた目頭が熱くなります笑

 

僕はスイムは得意なのであまり緊張しないんですが、バイクは事故などが怖いので3種の中で一番緊張しています。

その緊張感からの開放ということもあって気が緩むんだと思います。

 

まあ7時間以上も自転車漕いでたという達成感も大きいですが。

 

そしていよいよバイクフィニッシュ!

時間は7時間12分52秒!

7時間30分はかかると思っていたので想定より早くて少し驚きました。

 

つづく